ロングフレッシュシリーズ 湿度保持の秘密
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ロングフレッシュシリーズ 湿度保持の秘密

ロングフレッシュシリーズでは、定期的に水を補給する必要はありません。その秘密は次の3つの機能・構造によるものです。
(1) 通気孔を通して庫外から新鮮な空気を取り込む。
(2) 庫内外の温度差により庫内での湿度(相対湿度)を上昇させる
(3) 冷却器(エバポレーター)に庫内水蒸気を結露させ、取り込んだ水分をどんどん庫内に溜め込む。
少し理科の勉強のようになりますが、この機能・構造を以下で詳しく説明します。

(1) ロングフレッシュシリーズは本体2ヶ所に穴があいています。この2つの穴は通気孔で、動力を一切使わず上部の穴から庫外の新鮮な空気を取り入れ、下部の穴から排出しています。これにより、扉の開閉がなくても1日に2〜3回庫内の空気が入れ替わりますので、庫内はいつもフレッシュな空気で保たれます。また、空気中には水蒸気が含まれていますので、空気を交換すると同時に水分も取り込んでいます。そのため、水を補給する必要がありません(冬場の乾燥期や温度が低い環境などでは補給が必要な場合もあります)。私たちがロングフレッシュシリーズを「呼吸するワインセラー」と呼ぶのはこのためです。この空気交換システムはスイスのフォルスター社が取得した特許技術です。

(2) 私たちが日常使っている「湿度」というのは「相対湿度」のことです。相対湿度は次の式で表されます。
   相対湿度(%)=空気中の水蒸気量(g)÷空気が含む事の出来る水蒸気量(g)
空気は、温度が高いと多くの水蒸気を含むことができ、温度が低いと少しの水蒸気しか含むことができません。例えば、25℃の時に空気が含むことができる水蒸気量は1m3あたり23gですが、15℃の時は13gです。よって、同じ量の水蒸気を含んだ空気でも、25℃の時には40%であったのが15℃のときには70%、と相対湿度は変化します。


要するに、空気中の水蒸気量が同じでも、温度が変化すると湿度も変化するということです。通常、ワインセラーの庫内と庫外とでは庫外の方が温度が高いので、庫外の空気が庫内に入ると湿度は上昇します。

(3) 氷をいれたコップに水滴が付くのは、コップの周りの空気が冷やされ空気中の水蒸気が水に変わるためで、これを結露といいます。庫内を循環している空気が冷却器を通るとき、空気中の水蒸気は冷却器で冷され結露します。結露した水は、庫内の湿度維持のための水源として使われます。つまり、庫外から取り組んだ水分を結露によってどんどん貯めているのです。夏場などの湿度が高く結露水の量が多い環境では、必要以上に溜まった水は庫外に排出され、外部の蒸発皿で蒸発されます。

以上の1~3の機能により、ロングフレッシュシリーズは水の補給なしで庫内の湿度を平均して65%以上に保っているのです。


ご参考

・ロングフレッシュシリーズは、36本収納の ST-AF140シリーズ、 70本収納の ST-NV270シリーズ、 120本収納の ST-401シリーズです。
・『ご使用前にあらかじめ水受けに水を入れて下さい』と取扱説明書に記載していますが、これは短時間で湿度を65%以上に持ち上げるためです。水を入れなくても1日程運転すれば湿度は65%以上になります。

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