初めてのワインセラー

ワインにこだわり、ワインセラーの違いにこだわる

ワインにこだわり、ワインセラーの違いにこだわる

「ボルドーワインは左岸のカベルネ主体よりも右岸のメルロー派」「ブルゴーニュのピノ・ノワールの繊細な香りがたまらない」。

そんな風に私たちは、自分の味覚に合った1本を見つけるためにワイン選びにこだわるのだが、丁寧に選んだワインだからこそ、その魅力を最大限に引き出す「保管」も重要である。

実際、ワイン愛好家の多くはワインセラーの性能にも強い関心を持っているが、まだその必要性について腑に落ちていない方も少なくないだろう。

そこで、本記事では改めてワイン保管に欠かせないワインセラーの魅力について深掘りしていこうと思う。フォルスターが考える ”良いワインセラーとは何か” を解説したこちらのコラムとぜひ併せてご覧いただきたい。

まず知って欲しい、フォルスターのこだわりポイント

「ワインの味わいは、保管環境で決まる」と言っても過言ではない。だからこそ、フォルスターは“本当に良いワインセラー”とは何かを突き詰め、長年の経験と技術をもとに4つの柱にこだわって製品づくりを行っている。

その4つとは、「湿度」「温度」「振動」「紫外線カット」。

どれか一つでも欠ければ、ワインの個性や熟成に影響を及ぼしてしまう大切な要素であるため、この点について順に解説していく。フォルスター製品の魅力については「3人の証言者が語るフォルスター製品の実力」でも詳しく語られている。

湿度へのこだわり

ワインにとって適切な湿度は、コルクの健全性を保つうえで不可欠だ。湿度が低すぎるとコルクが乾燥して収縮し、空気が侵入してワインが酸化する原因になる。

湿度維持の設計には色々な方法があるが、フォルスターでは、冷却時に発生する自然な水分を利用して、ワインセラー内を適切な湿度(60〜70%)に保つ設計となっている。

湿度管理の重要性については「ワイン品質を守るための効果的な温度管理テクニック」でさらに詳しく解説しているので、併せてご覧いただきたい。

温度へのこだわり

温度はワインの熟成速度を直接左右する重要な要素だ。高すぎる温度はワインを早く劣化させ、低すぎる温度は熟成を止めてしまう。また、急激な温度変化はワインの品質を著しく損なうため、12〜15℃の安定した温度での保管が求められる。

フォルスターのワインセラーは高精度な温度制御システムを搭載。コンプレッサー式の強力な冷却能力により、外気温に左右されにくく安定した庫内温度を維持する。さらに、一部のモデルにはインバーターコンプレッサーを採用し、きめ細やかな温度調整と省エネを両立させている。

温度へのこだわり

※ファンモーターを使って加湿された冷気を循環させるファン式冷却方式により、庫内温度の最適化と、扉の開閉による庫内の温度上昇や湿度の低下を抑制します。

温度管理の仕組みと重要性については、「ワイン品質を守るための効果的な温度管理テクニック」で詳細を知ることができる。

振動へのこだわり

振動はワインの熟成に悪影響を及ぼす隠れた敵だ。継続的な振動はワインの分子構造に影響を与え、熟成過程を乱す。よって、特に長期熟成を目指す高級ワインには、静かで安定した環境が欠かせない。

フォルスターのワインセラーは、防振処理を施したコンプレッサーを使用している。これが運転時の振動を最小限に抑え、ワインに余計なストレスをかけない設計になっているうえ、静かな運転音にも貢献している。

UVカットへのこだわり

紫外線はワインの大敵だ。外線にさらされることで化学反応が進み、酸化や劣化が引き起こされると、香りが飛び、色合いが濁り、味わいにも雑味が出てしまう。

UVカットへのこだわり

※断熱性に優れたUV反射加工のLow-E複層ガラスを搭載

そこで、フォルスターのワインセラーでは、UVカット機能を備えた特殊ガラスを採用。UVカット処理をした複層構造のガラスドアにすることで、外部からの紫外線をブロックしつつ断熱性も高めることで、安定した温度管理も実現されている。

こちらの記事でも紹介しているので参考にして欲しい。

フォルスタージャパンのワインセラーを買うなら

【実体験】注目!フォルスターの製品別ワインセラーのこだわりポイントに触れてみた。

フォルスターのこだわりは、カタログスペックだけでは伝わらない。やはり、実際に製品に触れてみなければわからないことがある。

今回、筆者の私も実際にフォルスターのショールームを訪れ、実機に触れることができたので、そこで感じた素直な感想をここで紹介できればと思う。

こだわりポイント:省エネ性能が進化(ST-309G)

「ロングフレッシュ」シリーズの新型モデルST-309Gは、冷却サイクルを最適化することにより、従来機種(ST-308G/GL)よりもさらに省エネ性能を高めた意欲作だ。

実際に触れてみると、運転音の静かさにまず驚かされる。コンプレッサー式でありながら、会話やテレビの音を妨げないレベルの動作音。さらに、温度ムラの少なさも特筆すべき点だ。庫内の位置による温度差が少なく、どの棚に置いても均一な環境でワインを保管できる安心感がある。

詳細な仕様とスペックはST-309Gの製品ページで確認できる。

こだわりポイント:収納の自由度(ST-209G)

ST-209Gに触れてまず感じたのは「収納の自由度の高さ」だった。棚間隔を自在に調整できる可変式ラックを採用しており、収納するボトルの形状や大きさに合わせてレイアウトを柔軟に変更できる。

最下段には日本酒の一升瓶やワインのマグナムボトルを立てて保管することも可能なため、複数種のお酒を機能的に保管したい方にとって、これほど便利な仕様はないだろう。

また、ディスプレイ効果を高めるリバーシブル傾斜ラックも装備されており、大人の遊び心くすぐる”見せる収納”も楽しめる。

詳しい製品情報はST-209G製品ページにて確認できる。

こだわりポイント:使い勝手の良さ(FJE-113GSL)

「エッセンシャル」シリーズのFJE-113GSLは、使い勝手の良さを突き詰めたモデルだ。特に広めの棚間隔は、一般的なボルドーボトルだけでなく、太めのブルゴーニュボトルやスパークリングボトルもスムーズに収納できる寛容さがある。

程良い力加減で開くドアの重さ、閉め忘れを防ぐオートクローズ機能、ボトルが乗った状態でも小指一本で力を入れずにスムーズに出し入れができる金属レールスライドラックなど、ユーザー目線の細かい配慮には私自身も思わず “今すぐ欲しい…!” と心の声が漏れてしまった。

より詳しい情報はFJE-113GSL製品ページで紹介されている。

フォルスターでおすすめのワインセラー

結論、数あるフォルスターのラインナップの中で、筆者が特におすすめしたいのが「 FJE-113GS/GSL」だ。

2023年に発表されたこのモデルは、フォルスターの技術とこだわりを結集した渾身の一台である。「Essential(本質的な)」の名の通り、ワインセラーに求められる本質的な機能に妥協なく向き合い、同時に日本の住環境に調和するデザイン性も追求した製品だ。

先述した機能美に加え、豊富なカラーバリエーション(ブラック、ホワイト、ブルー)で展開されているため、インテリアに合わせた色選びも可能だ。

「初めての本格ワインセラーが欲しい」「自宅でもこだわりを大切にしたい」──そんな方にこそおすすめしたい、エントリークラスの決定版である。

ワインセラーにも、こだわりを

一本のワインを丁寧に選ぶように、そのワインをどう保管するか。その答えが、あなたのワインライフをより深く、豊かなものにしてくれる。

温度、湿度、振動、紫外線。どれも見えにくく、気づきにくいが、確実にワインの品質を左右する要素だ。フォルスターは、そのすべてに真摯に向き合い、細部まで品質のためのこだわりを貫いている。

「ワインを大切にしたい」「もっとおいしく楽しみたい」そう感じたら、次はワインセラー選びにもこだわってみてはいかがだろうか。

フォルスタージャパンのワインセラーを買うなら

ライター紹介

田中純平さん

田中 純平 (Junpei Tanaka)

J.S.A認定ソムリエ、ワインエキスパート
J.S.A認定SAKE DIPLOMA
WSET Level3

大学時代のスペイン留学中にワインの魅力に囚われ、帰国後はスペイン語とワインの二足の草鞋を決意。在学中にヴィノスやまざきでインターンを経験し、同年にワイン関連の資格を諸々取得する。卒業後はフリーランスとして独立し、スペイン語レッスンや(株)楽天グループの翻訳担当を経て人気ソムリエが監修を務めるお酒のウェブメディアや西日本新聞社運営の焼酎メディアにて監修ライターを務める。現在は副業にて、ワインD2C会社であるHomewineに携わり、ワインに関する相談にお答えするソムリエコンシェルジュサービスを担当中。