初めてのワインセラー

常温保存はNG!極寒&酷暑の日本に必要なワインセラー。

常温保存はNG!極寒&酷暑の日本に必要なワインセラー。

冬は寒く乾燥し、夏は多湿で猛暑という、なんとも気候の変化が激しい日本。四季折々で風情がある点では素晴らしいのだが、ワインにおいて大きな温度変化というのは、そのデリケートな品質にダイレクトに悪影響を及ぼす。

極寒や酷暑などの過酷な日本の気候でも、ワイン本来の味わいを守り、美味しく楽しむためには、温度・湿度を安定管理できるワインセラーの導入が必要不可欠。

ワインセラーがなぜ、ワインの安全な保管場所として重宝されるのか、当コラムを通じてあらためて深掘りしていく。

常温保存はNG!気温差が大きいとワインに与える影響は?

ビールや日本酒のように加水を行わないワインにとって、原料であるブドウの出来栄えは最終的なワインの品質を大きく左右する要因の一つだ。

ちなみに、ブドウ栽培において気温差というのは有利に働く。昼と夜の温度差が大きい環境で育ったブドウほど、糖度や酸度のバランスが取れた、凝縮感あるブドウができる。

一方、ブドウ栽培時とは反対に、出来上がったワインにおいては一定の適切な温度帯(12〜15℃)が求められる。特にワインは、熱に敏感なため、日本のように夏場の常温環境下での保存は絶対に避けるべきだ。

品質への影響

ワインをおいしく保つためには、適切な温度(12~15℃)と湿度(60~70%)を一定に維持することが必要だ。

特に日本の環境で常温保存をすると、夏の猛暑や冬の乾燥によって理想の温湿度から大きく逸脱してしまうため、ワインの品質に悪影響を与える。

高温下ではワインが過剰に酸化・熱劣化し、香りや果実味が失われてしまう。一方で、乾燥した冬場はコルクが収縮し、空気がボトル内に侵入して酸化が進む原因となる。

こうした劣化を避けるためにも、ワインセラーでの適切な温度・湿度管理が欠かせないのだ。温度・湿度の適切な管理方法の詳細はこちらの記事で詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてほしい。

熟成への影響

ワインの熟成には、品質管理以上に温度と湿度が重要となる。理想の温度(12~15℃)と湿度(60~70%)を一定に保つことで、ゆっくりと穏やかに熟成が進み、味わいや香りに深みが生まれる。

温度が高すぎると熟成が急激に進みすぎてしまい、本来の繊細な味わいが損なわれてしまう。一方、湿度が低すぎるとコルクが乾燥し、瓶内への空気の侵入によって酸化が早まることで意図する熟成工程を経ない。

つまり、日本の常温環境では熟成のための理想的な環境とは程遠いのだ。
詳しくは以下の記事も参考に。
ワインの適切な温度・湿度管理の詳しい方法について

ワインセラーへの期待が増加中

近年、ワインセラー市場は国内外で急速な成長を遂げている。世界市場をみると2024年に81億米ドル規模となり、2032年までには11.4億米ドルに達すると予測されるほど、ワイン需要に伴いワインセラーへの注目も高まっている。

また、日本国内でも、ワインの消費量増加に伴いワインセラーの需要も拡大していると推測できる。日本のワイン消費量は近年着実に増加しており、2022年のワイン消費数量は前年とほぼ同水準で、10年前の2012年と比較すると約1.1倍、ここ40年間では約6倍にまで伸びている。

これは、コロナ禍での家飲み需要から家庭でワインを楽しむ文化が浸透し、自ずとワインセラーの重要性も再認識されているためと考えて良いだろう。

購入者の声

実際にワインセラーを導入したユーザーからの評価は非常に高い。

恵比寿ガーデンプレイスにあるワイン専門店「WINE MARKET PARTY」では、世界各国から厳選された2,000種類以上のワインを扱っているが、ここでもフォルスターの製品は活躍している。同店のチーフワインマネージャー藤澤寿行氏は、フォルスターのワインセラーの温度・湿度管理機能を高く評価。自身も「Grand Cellar」を愛用しており、木目調のデザインと性能の両面で満足していると語る。

WINE MARKET PARTY

WINE MARKET PARTY

同じく、東京・茅場町のフレンチレストラン「ASAHlNA Gastrome」のシェフソムリエ、伊藤聖也氏もフォルスターのワインセラーを評価している。約350種類のワインを赤白で分けて管理する同店で、伊藤氏は温度・湿度管理の安定性、特に夏場の温度維持能力を高く評価。さらに、コルクの乾燥を防ぐ湿度管理や、棚の調整機能、ドアの自動クローズ機能など、使い勝手の良さも魅力として挙げ、機能性、安定性、デザイン性の3拍子が揃った信頼できる製品だと述べている。

ASAHlNA Gastrome

ASAHlNA Gastrome

フォルスターでおすすめのワインセラー

フォルスターのエッセンシャルシリーズ「FJE-113GS」は、日本の住環境に適したベストなアイテムの一つだろう。44本収納を可能にしながら、最薄クラスのスリムな設計を実現。ワインの品質管理においても、過酷な夏場の周囲温度を想定した38℃での安全性および耐久性テストをクリアしており、夏場でも安心して保存できる仕様となっている。加えて、インバーターコンプレッサーによる効率的な冷却も魅力のひとつだ。

加えて、日常的な使い心地の良さへの配慮も光る。例えば、金属レール式のスライドラック搭載により、力を必要としないスムーズな取り出しが可能な点や、半ドア防止となるオートクローザーは一度体験すると虜になってしまう細かな配慮だ。

そこへ、バータイプLED照明と木製棚飾り付きワイヤーラックがワインを美しく演出するなど、デザインと機能性の全て備わったまさに”エッセンシャル”なアイテムとなっている。

業務用にこだわらずに、適したワインセラーの購入を!

ワインセラーが単なるレストランやワイン通向けのアイテムという認識はもう時代遅れ。

冬の乾燥や夏の猛暑など、日本の極端な気候はワインの常温保存に大きなリスクをもたらすため、今この時こそワインセラーの導入は欠かせない。

ぜひこの機会にワインセラーについての理解を深め、業務用・家庭用にこだわらず、まずは気になるワインセラー本体の性能を確認し、自分のライフスタイルに合った最適な一台を選んでみてはいかがだろうか。

フォルスタージャパンのワインセラーを買うなら

ライター紹介

田中純平さん

田中 純平 (Junpei Tanaka)

J.S.A認定ソムリエ、ワインエキスパート
J.S.A認定SAKE DIPLOMA
WSET Level3

大学時代のスペイン留学中にワインの魅力に囚われ、帰国後はスペイン語とワインの二足の草鞋を決意。在学中にヴィノスやまざきでインターンを経験し、同年にワイン関連の資格を諸々取得する。卒業後はフリーランスとして独立し、スペイン語レッスンや(株)楽天グループの翻訳担当を経て人気ソムリエが監修を務めるお酒のウェブメディアや西日本新聞社運営の焼酎メディアにて監修ライターを務める。現在は副業にて、ワインD2C会社であるHomewineに携わり、ワインに関する相談にお答えするソムリエコンシェルジュサービスを担当中。