フォルスタージャパンのワインセラー
フォルスタージャパンのワインセラー

つくり手の想いとともに

熟成のための理想のワインセラーを追い求めて

フォルスタージャパンは1987年以来、
ワインセラーの製造、
販売を続けてまいりました。

特に、「LongFresh®」は
一流ホテルやレストランなどのソムリエにも

愛され支持されてきた主力ブランドで、
業務用途として、また家庭用途としてもお使いいただける様々なラインナップを取り揃えております。

ロングフレッシュは1982年、スイスのヘルマン・フォルスター社により野菜冷蔵庫として開発されました。野菜や果物をみずみずしく長期保存できる特許を取得した加湿技術を有していたこの冷蔵庫は、不思議なことに安定した高湿度が求められるワインセラーとしての機能も十分に満たしていました。

ロングフレッシュの最大の特徴は、フォルスタージャパンが考える、理想のワインセラーの条件のモデルとなる、ヨーロッパの地下ワイン貯蔵庫“カーヴ”の環境により近いことではないでしょうか。

年間を通じて温度と湿度を一定に保ち、日は当たらないものの、風通しのよい静かなカーヴは、まさにワインの長期熟成に理想的な環境と言えます。ロングフレッシュの庫内の環境は、カーヴにより近くなるように設計されており、乾燥するヨーロッパでも重宝されてきました。

そんなロングフレッシュはスイスでの製造を終え、そのテクノロジーは日本製のワインセラーとして受け継がれました。

四季があり、温度や湿度の変化が激しい日本の気候にも適したロングフレッシュ。

その機能性と身近に置いても美しいデザイン性を備えたロングフレッシュにご期待ください。

ロングフレッシュの加湿循環方式のシステム



ロングフレッシュの冷却器は、従来の冷蔵庫に比べ大きい表面積を持っています。これは、高い冷却性能を保つための工夫です。

冷却器が小さいと表面温度が0℃以下になりやすく、庫内から奪い取れた湿気は冷却器上で霜に変わります。冷蔵物周辺の湿気が継続的に奪われ、冷蔵物を乾燥させてしまうのです。

庫内の吸込み式ベンチレータ(ファン)によって冷却された空気は、冷却器の表面を沿いながら通過し、冷気を素早く運びさります。それによって冷却器の温度の変化が穏やかになって、表面には水滴がつき、ワインボトルの乾燥を避けられるのです。

また、扉の開閉時に温かい空気が入る(湿気が入ってくる)と必然的に凝縮水が生成されて水受皿に溜まります。空気が凝縮水で満たされた水受皿の上を経ることで、常に庫内は湿気が保たれます。

水受皿から凝縮水が溢れないように、水受皿の底にオーバーフローラ―があり、排水口が凝縮水を戸外に導くためのホースに接続されています。これによって、過剰な水はコンプレッサー周辺に配置された蒸発皿に排出されます。水受皿の設置部分の断熱層は、他の部分の断熱層より薄くなっており、水受皿をコンプレッサー上方に配置することで、コンプレッサーの熱が水受皿の中の水を蒸発させ、水蒸気で満たされた空気が庫内を還流します。

エチレンガスを排出する機能を活かし
通気性のよい臭気のこもらないワインセラーへ

もともと、野菜保存用の冷蔵庫として開発されたロングフレッシュ。

野菜や果物は自らのエチレンという食物ホルモンによって育成され、エチレンガスを放出し続けることで、やがて老化し腐敗していきます。

※現在のフォルスタージャパンのワインセラーは野菜用ではありません。 (1987年のカタログより抜粋)

ロングフレッシュは、庫内にエチレンガスが蓄積されないように、エチレンガスを冷蔵庫下部の通気孔から庫外へ流出し、自然対流の力をかりて、上部通気孔から庫外の新しい空気を入れる特徴を持っていました。

ロングフレッシュは、この機能をそのままワインセラーに活かすことで、庫内の空気を循環させ、臭気(かび臭)のこもりにくい環境をつくっています。

ワインセラーの臭気は、コルクを通して、ワインの風味を損ねてしまうことがありますが、庫内の空気を常にリフレッシュすることで、美味しいワインを楽しむことができるのです。

もともと日本は高温多湿の環境のため、高湿度になり過ぎてしまいます。そこで、通気孔を小さくして日本の環境にも対応できるようにしました。

また、日本の店舗環境、住環境に合わせて省スペースとなる奥行きが浅い設計をするなど、使い勝手の良さも追及しています。

アカデミー・デュ・ヴァン講師シニアソムリエ藤巻 暁さんが語るロングフレッシュの性能


(出典:2015年9月ActOnTV01)